母と子の絆 2016.03.16【川越市 高階幼稚園】 2016 3/16 2016年3月16日 母と子の絆 2016.03.16 「おはよう!」 「おはよう!」 お別れ会でいただいた 動物バッグの嬉しさ。 それぞれの工夫が 誇らしい。 冬と春のレースが まだ終わらない 幼稚園の朝。 「ツリーハウスで売りたかったのに…」 「しかたないでしょ。 池さんたちがかくれんぼしてるんだから」 そうそう。 池さんたちのかくれんぼ、 きっとそんなに続かない。 遊ぶために作った たくさんの作品を 今日は持ち帰らなければ。 そんなのは大人たちの都合。 ぼくたちは 動物たちの エスカレーターを作るのだ。 「46コあるからあと2コだね」 まず、48個のステップを作るのだ。 それぞれの引き出しの中には まだ 遊びの続きが 残っている。 もっと遊びたい! もっともっと もっともっと 遊びたい! 限られた時間で なんとか完成させたい! 頭と身体、指先を フル回転させて 作り続ける。 ディズニーランドごっこの準備も 着々と進んでいる。 お店には お客さまが 大勢やってきて 大忙しだ。 ショーも始まる。 お買いものに夢中な お客さまも 嬉しそうだ。 曲は♪ユーモレスク♪。 振り付けは 海の組女児たち。 「あやこ先生、ここまでできた!」 「あやこ先生、この色の紙使っていい?」 行ったり来たりの先生にも、 お庭とお部屋の間のテラスが嬉しい。 お庭の子ども。 鬼ごっこの川さんたち。 いつのまにか こんなに速くなった。 「ああ疲れた!」 「温泉!温泉!」 「よくやってるねー、 かくれんぼ」 すぐ終わっちゃうと思っていた 池さんたちの かくれんぼが、 ずっと続いている。 みんな隠れるまで 辛抱強く待っている 名犬チーズ。 「もういいよ!」 そおっと そおっと。 「みぃつけた!」 「みぃつけた!」 「みぃつけた!」 「みんなみぃつけた!」 「今度はぼくが鬼!」 幼稚園のみんなが もっと もっと おもしろく遊ぶために いっしょうけんめいだ。 もっと、というのは その上に、 さらに、 ということ。 追求する という意味もある。 これは、 仕事や研究に匹敵する。 園生活の効能は 目に見えないけれど、 今に大人になる 子どもたちの 人生を支える しっかりとした基本になるに 違いない。 「これはまだ遊ぶから 持って帰らないよ」 と、海さんたち。 動くエレベーター、 小鳥のお家、 引き出しの動物たちのことだ。 「あ、お手紙が入ってた!」 「おー!よかったねぇ!」 「ああ おなかがすいた!」 海の組最後のお弁当。 「いただきます!」 「あ、あたしの好きなのが入ってる!」 「お、電車だ!」 お母さまのお弁当。 「お母さんのお弁当おいしかったなぁ!」 それぞれの思い。 食べることは 生きること。 世界を自分の身体の中に 取り込むことだもの。 お弁当の力は大きい。 あら? 「さみしくなっちゃったの?」 「うん」 「スパゲッティおいしそうね!」 「うん!今日はスペシャルなんだ!」 お母さま方の心がこもる いつものお弁当の 最終回。 お母さまありがとう。 ごくろうさま。 私、毎日作れるかしら…? 新米のお母さまだった頃 きっと心配だった お弁当。 作ってみたら 母も子も こんなに嬉しかったなんて! 子どもは母の味を、 母は子どもの味を、 両方味わえたんだもの。 素朴でおいしいお弁当は 母と子の絆―――。 高階幼稚園ファン(お母さま方からの手紙) 保育ドキュメンテーション 保育 こちらもどうぞ 幼稚園の夏の味 2017.07.12 子どもと一緒に心を動かす 小さいお庭カフェの扉~子どもの世界~ 遊ぶ教育 おいしいドラマ 2015.11.30 自然幼稚園の子どもたち 笑う毎日 子どもたちがいるから 2016.01.26