青梅雨の幼稚園

幼稚園に梅雨が来た。

お庭の緑がしっとりと

気持ちよさそうだ。

雨のため

お部屋で仲良く遊ぶ山さんたち。


海の生き物を作る。

ここに海があるから。

積み木で線路を作る、

登山鉄道と繋ぐために。

こうしようと思ったことを

形に表すことは おもしろい。

こうしようという思いを

お友達と共有することは

もっとおもしろい。


森さんたちも


お部屋で落ち着いて遊んでいる。

大好きなお庭へ行けなくても

いいことを考えて。

お友達と楽しさを共有しているのだ。

保育者はリズミカルに動く。

紙やクレヨンを渡す時も リズミカルに。

子どもたちの頭と身体も


リズミカルに動くように。


山の組の登山線路は

小型車両用なため

船や気球で遊んでいた年長児


二人の作る電車も


小型化する。

年中児の鉄道員は

本当は山道に線路を描きたい。

でも車で遊んでいる人がいるからと

車でも電車でも登れるように

大好きな線路描きを

ガマンしてくれている。


年中児たちの大型車両は

山すそを走り

いくぶん小さめの車両が登山電車になっている。



雨の日

お山はかくれんぼでも活躍する。


作られたお魚たちだって

ただ釣られるより

かくれんぼして遊べるほうが


嬉しいに違いないーーー。