生きる力の基本

氷の花咲く幼稚園に


中学生がやってきた。


職場体験をして

生きる力を養う という目的なのだ。

生きる力の基本は

幼児時代に養い 育てられる。



今は中学生になった お兄さんたちも


少し前までは 高階幼稚園の子どもだった。


母と保育者が 仲良く手をつないで

手をかけ心をかけ 大切に育てていたら


いつの間にか

「こんなに育っていた!」という日がやってきて

幼稚園を卒業したのだ。



幼児時代の遊びの生活が

子どもたちの生きる力を育てる・

幼児にとって


遊ぶことは生きることだ。


私たち保育者は

子どもたちの遊びに流れ込むとき


大人のままでなく

子どもにならなくてはいけない。


子どもたちの頭を受け身にさせないために。


中学生たちは

子どもたちのちょっと上のお兄さん


といったふんい気だから

当たり前に

幼児の遊びに入っていく。


「こうしたら もっとおもしろい」と提案しても

子どもたちの頭は

受け身にならない。

なんていいのだろう!

中学生たちは こちらが何も言わなくても

子どもたちに危険のないよう

遊びがおもしろく展開していけるよう


感じ考え判断し 行動してくれる。


卒園生だからできることだ。


他園卒の中学生も

受け入れていた時期もあった。

その時の驚き!

一斉保育で育った中学生たちには

遊びとふざけの区別がない。

自ら感じ考え判断することもない。

子どもたちの生活がメチャメチャになり

泣き出す子どももいて あんまりなので

高階幼稚園の卒園生のみとお願いして

今に至っている。


中学生になってからでは もう遅いのだ。


幼児時代にこそ

生きる力が養われるのだと

心底感じたことだった。

幼児時代を軽んじていると

外側だけの人間ばかりになってしまう。

そんなのはいやだから

私たちは この行き方で行くのだ。

子ども中心の

手をかけ心をかける この行き方でーーー。