内面に持つ力を

誕生会翌日の寒い朝。

一人やってきたその時から


保育が始まる幼稚園の

山の組から聞こえてくる

♪ブレーメンの音楽隊。

昨日の誕生会のステージの

劇やダンスのおもしろさが

子どもたちの心と身体を動かしている。


母たちと保育者たちの表現と

その一生けんめいが


子どもたちの心身に響いているのだ。


子どもたちは お話の世界を生きる。


お話の中の人間や

人間でない者たちになりきって。


私たち大人も 子どもになって

本当の子どものように

無心に表現したい。


常々そう考えているのだけれど

それはそれは 難しい。

私たちの先生は 子どもたちなのだ。


子どもたちは こうしていろいろなものになって

夢の世界、リズムの世界を生きながら


心も頭も身体もリズミカルに

機敏に動かすようになる。


いつの間にか知らずしらず

友達同士の中に 創造性が培われていくのだ。


森の組からは♪魔法使い が。

魔法をかけられて眠ったり

乗り物や動物や

いろいろなものに変えられて 動く。


魔法をかけたり かけられたり

いつまでも続く 魔法ごっこ。


♪遊園地 も やりたい。

いろいろな乗り物に


次々に乗って 嬉しい子どもたち。

ジェットコースターにだって 乗れる。

小さくたって乗れるのだ。

ちょっと危なそうだからと

オーライ棒も 活躍。


それぞれの遊びの生活の中に

誕生会のリズム遊びが 一つ増え

楽しい森の組。

北風の日にも

お部屋でたくさん体を動かし

夢の世界で遊べる。

子どもたちの内面に持つ力を

リズムの遊びを素材にし

育てていきたいと思う

冬晴れの幼稚園ーーー。