幼稚園の伝承

空を黄色に染める イチョウの葉

見上げる木々がある 嬉しさ。

高みから降り注ぐ

落ち葉のある 嬉しさ。


「やろうやろう ♪ことしのぼたん!」


山さんたちが わらべ歌遊びを始めた。

♪ことしのぼたんは よいぼたん

おみみをからげてすっぽんぽん

もひとつおまけに すっぽんぽん

だれかさんのうしろに へびがいる

だれかさんのうしろに へびがいる

わらべうたあそびは 大人が作ったものでなく

うんと昔の子どもたちの 自発的な遊びが

伝承されてきたものだ。


母たちも 子ども時代に

この歌遊びを継承したのだ。

高階幼稚園の子どもたちも

いつか大人になり 父や母になったとき

どんな遊びを 我が子たちに


継承するのだろう。


お弁当の後 山さんたちがショーを始めた。

お客様も集まった。

こんなに大入り満員なのだもの

踊り手たちも 張り合いがある。

嬉しくて楽しくてたまらない。

心が動くと身体が動く。


お客様も踊りの輪に!


もっともっと楽しくなって 踊っていたら

小さいお客様たちも

やっぱり踊りたくなっちゃった。


リズムやメロディーに合わせ

動きを考えるのは おもしろい。

一人ひとりが

振付師のようだ。


高階幼稚園のリズム遊びの継承。

それは テラス・オン・ステージかもしれないーーー。