桂の葉の甘い匂いが嬉しい 水曜日の朝。
名残の夏の花も
まだ咲いてはいるけれど
幼稚園のお庭は 晩秋の風情だ。
降り始めた落ち葉の庭を行く 嬉しさ。

落ち葉を掃いただけで
四角い野球場ができるおもしろさ。

おお、ライトまで輝いて。
まるで本当の球場のようだ。
あっ 打った!
走った!

セーフだ!
おお、あや子選手も打った!

3塁打だ!セーフだ!

昨日の雨と 今朝の日差しで
木肌からもくもくと煙のようなものが!
なんだろう なんだろう?
お風呂の湯気みたいなんだけど?

お母様たちは
もみの木のお飾り。
どうやったらかわいくきれいになるかしら と

考えながら 一生けんめい。


子どもたちも一生けんめい。

お母様たちとおんなじだ。

厨房でも 一生けんめい。
みんなが楽しみにしている
明日のカレー幼稚園の準備だ。


お母様たちの一生けんめいに誘われて
子どもたちがやってくる。

この幼稚園は

子も母も保育者も
お互い同士の間柄のため
母たちは 子どもたちみんなを

子どもたちは母たちみんなを 知っている。
小さい幼稚園の良さだ。

森の組からはタンブリンの音。

ああ、山さんが入ってくれて
イス取りゲームなのね。

運動会の母たち競技で

小さい人たちにも なんとなく
おもしろさがわかったのだものね。

山の組は静かだ。

あら きれいだこと!
お母様たちのお飾り あんなに素敵なのだもの

自分たちだって飾りたいものね。
母たちとおんなじに
みんな 一生けんめいだ。


大人たちが持っている自分の力を使って
考えたり工夫したりして

一生けんめいになっていると
子どもたちも感じ考える。

子どもたちの心が動く。
心が動くと 身体が動く。


幼稚園の保育者も
お家の保育者であるお母様も

自分の中身を揺り動かして

子どもの世界を共に生きようーーー!











