昨日の誕生会の楽しさが
そこここに残る 幼稚園で
♪シンデレラが始まった。
登園したとたん 女児たちが
せっせと始めたのだ。
音楽が聞こえれば
森さんたちもやってくる。
森さん女児たちも
お城のパーティーに出たい。
男児たちも一緒に
お話の世界で活躍してくれ 頼もしい。
♪シンデレラを作曲してくださったのは
♪お花の体操や♪くまちゃんの体操の 小谷肇先生。
編曲してくださったのが
♪ペンギンさんや♪あおむしさんの 山崎八郎先生。
演奏はコロムビアオーケストラの皆さん。
アルバムの編集をなさったのは 堀合文子先生。
幼児たちのために
大人たちが力を合わせて創り上げた
美しい楽曲に
心が動く 身体が動く。
男児たちも
楽曲の持つ雰囲気に合わせ
軽やかに動いている。
小さい森さんたちも
山さんの真似をして 一生けんめいだ。
一生けんめいは 楽しい。
楽しいから もっとやりたい。
もう一回 もう一回と
役を代り合いながら
お話の世界に浸る。
幼児のことをあまりご存じない
ぬいぐるみ劇団や人形劇団は
総じて ギャグのようなことを加えたりする。
子どもへのサービスのつもりなのかもしれないが
子どもはお話の世界に浸れなくなる。
小さな子どもにとっては
お話の世界の登場人物をやるのでなく
なるのだから ギャグは余計なのだ。
♪くまちゃんの体操も
何度やっても おもしろい。
幼児のための音楽リズムは
心と身体を育てるものだ。
身体をいろいろに動かし
心もいろいろに動かす。
こうして遊びながら
いつの間にか 知らずしらず
お互い同士に 創造性が培われていくのだ。
お庭には ドングリ。
森の子どもと山の子ども。
自然幼稚園にふさわしいクラス名なのだと気づく。
秋の自然は 子どもたちのために
たくさんのおもしろい教材を用意しているのだ。
子どもたちの遊びの生活をこわさず
その中に教育を入れていく 幼稚園の日常。
子どもたちの意欲を
はっきりとした形に表すのだ。
自分の思いを形にできる生活が
子どもたちにとって どんなに嬉しいか。
私ども保育者たちは 知っている。
子どもたちの充実が
保育者たちの充実。
育てる者としての誇りなのだーーー。