日常の中にある教育

木曜日。

大好きな幼稚園の 大好きな朝だ。

今日もいいことを考えて

一生けんめい遊ぼう。

夏の名残の暑ささえも 幼稚園が好きらしく

この頃毎日やってくる。

子どもたちは 今日もプールに入りたい。


小さい人たちが自ら準備を始めている。

大きい人たちも用意万端。

火曜日から作り続けた“どうどう橋”で

和気あいあい。


お部屋の仲良したちは

エルサとプリキュアのお人形に乗り移って

夢の世界で遊んでいる。

 プールも入りたいけど

動物も作りたい子どもも。


はとぽっぽ体操が始まった。

プールに入る前の準備体操だ。

この体操 大好きだものね。

はとぽっぽ体操を聞きながら

砂で遊ぶ子ども。


9月なのにプールなんて!

夏休み中活躍した このプールさん。

来年までお仕事終了と思っていたら

また 出番がやってきたのだ。

プールさんだって きっと嬉しいに違いない。

小さい温泉旅館の露天風呂位の

このプールは

時々 子どもたちにお掃除してもらっている。

夏休みには 卒園した小学生たちも


幼稚園のプールに入りにやってくる。

そういうふうだから このプールは


子どもたちが大好きな 働き者なのだ。


小さい人のための

小さいプールさんも活躍。


お部屋には

クワガタを作る子ども。

お庭には

つかまえたダンゴムシを

お友達に分けてあげる子ども。

小さい人たちも いいお友達になったのだ。



幼稚園の教育は 日常の中にある。

子どもたちの遊びの生活の中で

それは そっと行われる。


そして 知らずしらず いつの間にか

ああ、こんなに育ってきた という日がやってくるのだ


けれど 小さな子どもの教育の根っこは

お母様との日常にある。

母は子を 子は母を味わう家庭生活があるから

幼稚園のお互い同士が

柔らかい心で生活できるのだーーー。