母と子と保育者たちの 4月

幼稚園に 金曜日が来た。

4月の幼稚園は

母も子も 保育者たちも 無我夢中。

お母様のお膝を 離れようとして

離れられない子どもや

お膝から 離したくなかったり

離さなければと 決意した母の

互いの心が 行ったり来たりする日々。

子と母の どちらにとっても

無理なく自然に いつの間にか

幼稚園が 楽しくおもしろくなっていた

そうなるよう 一生けんめいな保育者たち。

4・5月の生活が 土台となって

その上に

それからの生活が 積み重なるのだから

子も母も 保育者たちも

大切な今を 生きているのだ。

けれど 春雨 春風

時には 春雷だって鳴り出す季節。

小さいお子さんの 初めては

お母様にとっても 初めてだから

お子さんの涙や 泣きべそに

つい おろおろしてしまったり

ご自分も 泣きそうになったり…。

母と子は 一心同体。

新しい生活の 船出に

母船が 揺れ動いてしまったら

乗船している我が子の足元は

いつだって 不安定。

どうぞ 我が子もご自分も 信頼して

さざ波を乗り切り

安定したクルージングを して欲しい。

せっかく 母親になったのだから

我が子と一緒に

ご自身の世界を広げよう。

小さいお子さんの いいところ。

それは 始終うっかりしているところだ。

3月に卒園したはずのお友達を待つ 山さん。

「○ちゃん 今日来ないね」

「風邪ひいちゃったのかな?」

子どもの世界は こんなふう。

子どもの世界のお風呂に 肩まで浸かりながら

精一杯の力で 生活していこう!

保育終了の その日に向かって

一人ひとりを 豊かに育てていこう!

保育者たちの 心意気が漲る

陽春の 幼稚園 ーーー。