リズミカルな生活を

誕生会の午後やってきた 高所作業車の

活躍の名残が雨に濡れる 火曜の朝。

早くも始まっているのは

音楽劇♪さるかに だ。

金曜日に伐採した枝の中の

ちょうどよいのを 柿の木に仕立てた。

お池の方のと ブランコ脇と

二本の柿の木の実りを 味わったり

柿の木の高みに はしごで登ったり

つるし柿にしたりと

この劇にふさわしい生活の後の

♪さるかに だもの おもしろい。

おもしろくて たまらない。

誕生会は おもしろい。

お母様がたと保育者たちが

舞台の上で リズムの遊びを披露する。

子どもたちは まるで

自分たちも 一緒に遊んでいるような心持ちになる。

おまけに 先日の誕生会には

お山からくーちゃんたちも

来てくれたのだもの。

まるで 生きている

いや、本当に生きているお人形たちとも

お友達の間柄に なったのだもの。

誕生会は 心も身体もあたたかく

意欲的になる。

そして 自分たちも やりたくなるのだ。

お友達と一緒になって。

子どもたちにとって これは遊びだ。

ただただ おもしろく

お友達と遊んでいると 思っているのだけれど

保育者たちにとって これは教育。

幼児の創造性を培うための

音楽リズムの教育なのだ。

保育の日常の ひとつひとつを

リズミカルに行うために

保育者たちは 音楽リズムの研究を続けている。

保育者の持つリズムが

子どもたちの 心や頭や身体を動かすからだ。

お母様たちも

知らずしらず いつの間にか

リズムの遊びが 身について

お家の日常生活の いろいろな場面で

活かされていることだろう。

ことに夕方

子どもが 機嫌が悪くなる時刻

歌やリズムが活躍する。

つるべ落としの秋の暮れを

リズミカルに 過ごしてほしい。

母と子で 心あたたかく。

そう願う 秋惜しむ幼稚園ーーー。