自分の力を使う生活

.木曜の朝。

お部屋のバレリーナ 二人。

お庭では ひょうたん鬼。

ひょうたんのくびれた所が 橋。

鬼は 橋を渡れる。

つかまった人は 鬼にならなければならない。

あたしが 優勝!

またやろう またやろう!

「だいきのこのうえん」には

池ができた。

小さい子が 目を刺さないようにと

出なくなったカラーペンのキャップを

枝先につけてある。

小さい子どもたちは

ブランコを押してほしい。

自分で漕げる人だって

背中を押してもらえると

あたたかい気持ちになる。

砂場が好きになった子どもと 手伝う子ども。

川に 堤防を作りたい。

初めて作った 堤防の嬉しさ。

山のお部屋の アーティストたち。

踊ったり 作ったり。

自分の力を使って 一生けんめいだ。

「だいきのこのうえん」の職員たちは

しっとりした園庭が 嬉しい。

新しいきのこが 顔を出すかもしれない。

期待がふくらむ。

さっきからの濁流にも 呑まれなかった

ぼくの堤防。

川はこんなに長くなった。

お庭の隅の アブラゼミ。

どうか元気に お空を飛びますように!

「だいきのこのうえん」の職員たちは

働き者だ。

そーれそーれ 仕事だ仕事だ!

三匹のこぶたの レンガのお家を

だいきのこのうえんにも 作りたい。

小さいおにわカフェにある

レンガを運んできて

ペタパタ ペタパタ かべ土塗ってもうすぐ 出来上がりだ。

みんなの だいきのこのうえんが

こんなに すてきになった。

「わらのお家も 作りたいねえ!」

職員たちの 夢は広がるーーー!