会心の友 会心の幼稚園

夏と秋が 仲良くしている

幼稚園の月曜日。

積み木のお部屋の秘密基地では

今日も お祭りのお囃子が響いている。

踊り手が一人

きのこのうえんに出かけているようだ。

子どもたちの 遊びの日常は

途切れることなく 重なり合いながら続いている。

踊り手が戻り

勢いづく 川越まつり。

お扇子と草履で

雰囲気をかもし出す。

きのこのうえんチームの 矢印の先には

小さな小さなキノコが。

雨がよく降るので

お庭のあちこちに キノコが生え

キノコ博士たちは 研究に余念がない。

カエンタケなど 猛毒キノコの報道が

博士たちのキノコ熱を 煽っているようだ。

お祭りの草履や

電車の線路の遊びも 途切れず

続けられている。

小さい人にも キノコ熱が伝染か。

三輪車の友 蚊にさされる。

なんと親切なお友達。

お家の日常が 幼稚園で生きる。

幼稚園の日常も

きっと お家で生きている。

ブランコを漕ぐ 小さい人たち。

少し漕げるようになったお友達の 真似をして

身体を思いきり動かす。

しっかりつかまってね と保育者。

たくさん漕いだら 代わってあげて

小さくてもえらい。

日々の安定を感じる。

会心の笑みの 子ども。

こんなに完ペキな宝玉が

こんなになっちゃったのに

怒らず がっかりもせず

新たな想像へと 自らをかき立てる子ども。

お母様との嬉しい日常が 心を満たしているからだ。

そして相手が 会心の友であるからだ。

幼稚園は 幼児の中身を育てるところだ。

いつの間にか こんなに育っていたと

驚くことばかり。

でも きっと大人も

子どもによって いつの間にか育てられている。

子育ては大変 と世間の人は言うけれど

こんなに毎日感動できる仕事が 世界のどこにあるだろうーーー。