建設的な幼稚園

「おはよう」「おはよう」

今日も会える 嬉しさ。

お友達同士の 嬉しさ。

月、火、水と 遊びの生活が積み重なって

今日は 木曜日なのだもの。

朝から 昨日の続きのごっこが始まる。

椅子を並べると そこが駅。

♪じどうしゃ じどうしゃ ぶう ぶう ぶうぶうぶう

はやいな はやいな ぶう ぶう ぶう

駅ができると 乗り降りご順になる。

自動車、電車、自転車

小さい人たちのイメージは それぞれだ。

あ、この車は 宅配便だ。

駅のドラマは続く。

昨日のお団子

ちょっとこわれちゃったから また作ろう。

                                                                    大きい人たちの 砂場。

イメージを共有するための すり合わせ。

イメージをはっきりさせるため 保育者が動く。

「ここからこっちは 大阪なのね」

なるほど それで山やトンネルがあるのね。

新幹線が走るってことね。

お部屋では

昨日の続きの 働く車作り。

立体的に作って

ポケモンさんや ハムちゃんたちの生活に

役立てるわけね。保育者の手は 子どもの手の代わりだ。

一心同体、乗り移るようになって手伝えば

子ども自身が作ったことと 同じになる。

そうしているうち いつの間にか自分自身の力になるのだ。

小さい人も 作りたい。

あたしは おうちを作りたい。

積木はいい。

なんとなく それらしくなる。

昨日作った道につなげる。

ぼくは虫を作りたい。

昨日作った虫たちと

イメージを広げて遊ぶ。

あ、園見学のお客様だ。

お花先生 大忙し。

閑話休題。

おお、働く車たちの完成間近だ。

きのこ研究所には ギャラリーが。

おお、ヤモリをつかまえたのだ。

下腹が膨らんでいるらしい。

お母さんヤモリか。

石神井川は こんなになっている。

お庭のゴザは何だろう。

おや ランドセルの小学生。

ここは 学校らしい。

勉強を終えると おうちに帰る。

ツリーハウスが 我が家だ。

幼稚園の日常は 建設的な空気に満ちている。

物事を積極的によくしていこう という空気だ。

建設的の反対は 破壊的。

荒っぽい様子を 子どもらしいと思い込んでいる人が

世の中には 案外多く存在するーーー。