一人ひとりのために

金曜の朝の 探索。

ああ おどろいた!

何かな?

あ、ハサミムシだ!ハサミムシは かっこいい!

朝の達成を 先生に見せに行く。

ぼくだって かっこいい!ほらこんな乗り方!

朝の冒険!

冒険終了!

いいものを見つけた子ども。

先生に見せたい。

いいものを見つけた 子ども。

ぼくも いいもの見つけたい。

ぼくも いいもの見つけた!

いいものを見つけると 先生に見せたい。

登園前に準備した カツラの枝が

遊びのイメージを引き出している。

サーキットのイメージを 作ってくれているのは

カツラとサクラの枝たちだ。

日陰ガーデンの ここらあたりを掘ると

幼虫が 顔を出す。

自然幼稚園のありがたさ。

手作りの虫あみで

いろいろな虫が捕れる。

恐竜研究所は特化?して

ミイラ研究所に なったらしい。

新聞まで 発行している。

熱心に読んでくださり ありがたいこと。

達成感!

またいいもの見つけた子ども。

「タツノオトシゴだよ!」ほんとだ!

新入園の子どもたちも

担任との信頼関係を基に

一生けんめいな生活を 繰り広げている。

自由な保育の 高階幼稚園は

子どもたちを ひとくくりにしない。

一人ひとりについての 指導計画があるのだ。

指導というと ちょっと堅苦しいが

Aちゃんはこういうふうだから こうしていこう。

Bちゃんたちのごっこ遊び、イメージが引き出せるように。

Cちゃんには代弁をして お友達と関わりを…。

というように。

子どもたちは 一生けんめい遊んでおもしろい と

思っている その遊びの生活の中に

教育を 入れているのだ。

このごろの幼児たちは 特に

さあ これから教えますよ、という大人に対し

サッと “待ち”の姿勢になる。

受け身になってしまうのだ。

受け身の頭では

自ら感じ 考え 判断する生活ができない。

学校を小さくしたような 一斉保育では

生きる力を育てられないのだ。

だから 高階幼稚園の保育者たちは

教育のタイミングをとらえるために

行ったり来たり

心も 頭も 身体も フル回転だ。

かわいい子どもたち 一人ひとりの

豊かな成長を願ってーーー。