高階幼稚園はどういうところか

お花先生たちがガーデナーになる

火曜の朝の幼稚園。

お花畑ステージでは

あの誕生会の音楽劇

♪おむすびころりん がおもしろい。

誕生会が終わるといつも

自分達も 劇やろう 踊りやろうと

準備を始める。

小道具 大道具を作り

準備万端ととのえて

昨日から続く 劇ごっこだ。

昔話の世界は

人間も動物も植物も 仲間だ。人間にも動物にも植物にも

物にだって心があり 生きている。

昔話の世界は

子どもの世界と 同じなのだ。

子どもたちは 昔話の世界を味わい

思いきり 自分を表現する。

音楽が奏でる

軽やかなリズムと 美しいメロディーは

子どもたちの表現を 引き出し

もっとおもしろく もっと豊かにする魔法だ。

身体が動くと 心も動く。

いろんな役になってみたい。

だから何度でもまた始まるのだ。

このきらきらしい子どもたちと 時を共にできる

園芸サークルガーデナーたちの お得感!

おお、跳んでいる!

この前 大きい人たちもやっていた。

ぼくたちも やってみたらできたのだ。

空中に跳ねることができるのは

まさしくヒーロー。

どんなに嬉しいだろう。

テラスでは また川越祭り。

お囃子が聞こえると

お客様がやってくる。

お客様が喜ぶと

ますます張り切る 踊り上手。

お花先生大忙しのうちに

子どもたちはお弁当。

お母様がこしらえてくださったお弁当を

無心に食べる。

いつものママの味が 幼稚園にあるのだ。

なんて嬉しいことだろう。

ママはここにいないけれど いるのだ。

お母様へのサービスにと

給食の園ばかりになってしまったが

お母様を味わう この幸せを

なかったことにはできない。

だから 高階幼稚園は昔から

お母さんのお弁当。

お母さんのお弁当は よそゆきでなく

素朴でいつもおんなじが嬉しい。

ガーデナーたちの庭仕事が

お弁当に花を

いや 葉っぱを 添えられて嬉しい。

子どもが幸せでなくて 大人になんの幸せがあるだろう。

子どもたちへの一生けんめいが

いつの間にか知らずしらずに 育てる者たちを育てる。

ここはそういう 幼稚園だーーー。