これは昨日。
曇ってはいても あたたかい
火曜日の朝。
落ち葉が嬉しい子どもたち。
月曜日のふかし芋の後
さっそく作ったふかし芋セット。
子どもたちの身体の中に
昨日のおもしろさが
蘇る。
自慢の消炭。
イメージはただひとつ。
できる限り本当らしく
ふかし芋ごっこをするのだ!
同じ目的に向かって
仕事が続く。
「この葉っぱも入れよう」
「茶色い方がよく燃えるよ」
お庭でも仕事。
お仕事。
お仕事。
お仕事。
いい匂いがしてきたお芋。
「いらっしゃいませ!。」
「おはよう もうやってるの!」
いい匂いに誘われ
お客様がやってくる。
「いただきまあす!」
「熱いから気をつけてね
「いらっしゃいませ」
「小さい子は線から入らないんだよ」
「危ない危ない」
「熱い熱い」
お仕事!
お仕事!
落ち葉の季節になると
子どもはみんな
森の動物たちのようになる。
いつのまにか本当の
ふかし芋の準備も始まる。
今日はお弁当の後
お芋をいただくらしい。
お日様が顔を出し
幼稚園は小春日和に。
見つけた幼虫。
「かわいい かわいい!」
「そおっとね」
「だいじだいじ」
小さな生き物を
自分たちと同じように
大切にする心。
秋と冬が並んで
幼稚園のお庭に座っているような
そんな1日。
そして、嬉しい朝。
今日は嬉しい
カレー幼稚園。
おいしいカレーを楽しみに
一生けんめいな
遊びが始まる。
こうしようと思ったことが
はっきりとした形になると、
次から次に
イメージが広がって
もっとおもしろくなる。
1人ひとりの意欲が
お部屋やお庭に
広がる。
熱中が
熱中を呼び
もっともっと
もっともっと
もっともっと おもしろくしようと
もっともっと
一生けんめいになる。
お料理サークルのお母様も
一生けんめい。
厨房からカレーのいい匂いが
漂ってきた。
嬉しい嬉しい
池の組。
いただきます!
初めてのカレー幼稚園。
おいしいと無口になる
池さんたち。
どこからか
「おいしいよ!」 の声。
「ありがとう!」 と
カレー屋さん。
川の組。
「このカレー 甘い!」
「おいしいよねー!」
「リンゴが入っているんだって」
「へえー!」
はちみつの味もするよね」
そうそう、それに
カレー屋さんたちの心意気が
たっぷり入っているのよ。
懐かしいカレーの味に
「やっぱりおいしい!」 と
海の組。
おかわりのことばかり考えて
夢中な人も。
幼稚園のカレーの味も
カレー屋さんのエプロンも
何代も続いている。
ありがたいことだ。
子どもたちとお母様たち、
保育者たちが 仲良く手を繋いで
幼稚園の豊かな味を
つくり出しているのだ―――。