風薫る幼稚園に響く
子どもたちの声。
オー・エス!
オー・エス!
「綱引きやろうよ!」という
海のお兄さんの一声で
始まったのだ。
綱引きなんて初めての
小さい人たちも加わって、
引っぱったり
引っぱられたり。
まるで
綱が生きているみたい!
おもしろくて
おもしろくて
おもしろくて
いつまでもいつまでも続く
エンドレス綱引き。
あんまりおもしろそうなので
お友達が次から次にやって来て、
オー・エス!
オー・エス!
小さなお手々が
真っ赤になっても
まだまだやりたい
エンドレスな綱引き。
高階幼稚園の子どもたちは
昔むかしから
この素朴な遊びが大好きなのだ。
持っている自分の力を
思いきり使えるのだもの。
お友達の力を
思いきり感じながら!
お日様が眩しい季節になると
木々の緑が嬉しい。
幼稚園の空に
ただ明るく
大らかに広がっている緑が
子どもたちを育ててくれているのを
感じる。
自然幼稚園の力だ。
子どもだけでなく
私たち大人もそうだ。
自然幼稚園の豊かな緑に
育てられている。
五感を呼び覚まされている。
育てる者をも育ててくれている、
5月の力―――。