幼稚園の朝。
咲き誇る八重桜。
嬉しい子ども、
嬉しい八重桜。
嬉しい月曜日。
お砂場だって
子どもがいるから嬉しい。
自分がいるから
子どもがこんなに嬉しいのだもの。
嬉しい 海のお部屋。
だって、
今日も小さい人が
遊びにきてくれた。
池のお部屋もきっと嬉しい。
だって、だれも泣いていない。
川のお部屋も
嬉しいに違いない。
だって、子どもたちが
こんなに楽しそうなんだもの。
子どもたちの声が響く
嬉しいお庭。
アオムシさんに会いたい子ども。
見つけたのはダンゴムシ。
虫たちも
ボールたちも
子どもたちのお友だち。
思いどおりにならないけれど、
それがいい。
ツリーハウスの朝ごはん。
お庭のお花や葉っぱが
おいしくしてくれる。
お庭のあちこちで
いろいろな遊びが
繰り広げられている。
鬼ごっこの相談。
何オニからやろうか。
話が込み合ってきたので
先生が 少し手助け。
子どもの頭が受け身にならないよう
気をつけながら。
熱中が始まったら
先生は
いつのまにか抜けるのだ。
お庭とお部屋、
同時進行の保育。
お庭の歓声が聞こえる
お部屋。
どこにいても
お友だちと繋がっている。
小さい人の先生は、
小さい人たちが
安心して自分の力を使えるように
いっしょうけんめい お世話する。
たくさんお世話してもらうと、
子どもの心が広く 柔らかくなる。
自分のことだけでなく、
お友だちのお世話を
心からするようになる。
ここは
幼児時代を思いきり生きる場所。
人生を支える幼児時代を
せいいっぱい充実させるために、
大人たちも
せいいっぱい生きている―――。