春の自然幼稚園で
今日も新しい一日が始まる。
小さい弟たちが
楽しく遊べるように と
考えて作った
海さんたちのジオラマ。
さっそくやってきた
小さい人たち。
一緒に遊んでくれるお兄さんたちの
優しいこと!
「あれ? これ昨日とおんなじだ」
「あ、忘れてた!ありがとう!」。
大きくなったこと!
次々にやってくる
小さい人たち。
電車、
ぼくも ぼくも
作りたくなっちゃった。
女児たちだって鉄道ファン。
川の組にお邪魔している池さんも。
川さんたちは、
昨日の続きの虫ごっこ。
虫たちの朝ごはんは
いろんな味の蜜。
できあがった電車を持って
海の組へ。
こちらはレストラン。
池の組のお面作りと
同時進行だから、
きょうこ先生 大忙し。
池の組のキッチンからも
いい匂いが。
海の組のジオラマには
また新たな鉄道マンが。
さっきから働いていた鉄道マンは
ちょっと休憩。
お庭でも桜のごちそう。
あら、なんだか楽しそう。
「いたいた、ダンゴムシ」
「また見つけた」
「また見つけたよ」
「ころころころころ ダンゴムシ!」
「あーははは!おもしろいね!」。
幼稚園に、
また虫の季節がやってきたのだ。
虫も花びらも
子どもたちのお友だちだ。
幼稚園に一人
子どもがやってきた、その時から
始まる保育。
だんだんお友だちが増えて、
自然に遊びが伝わっていく。
一人ひとりが繋がっていく―――。
子どもはわざとらしさを
もっとも嫌う。
幼稚園というところは、
*いわゆる*幼稚園くさくあってはならない。
朝は、まるで
親戚の家にでも行くように
幼稚園に来てほしい。
そう願う、花吹雪の幼稚園―――。