今にも落ちてきそうな
空模様だから、
降り出す前に
お庭で遊ぼう
という海さんたち。
誕生会の
♪あんたがたどこさ♪に
挑戦している。
失敗しても
何度だってやる。
小さい お池のひよこさんたちだって
やりたい。
あっ 転んだ!
「ああ、いたい いたい。
いたかったねぇ」。
お母さまや先生のように
優しい お兄さんたち。
「はい、ボール」。
お気に入りのボールを知っていて、
持ってきてくれるお兄さん。
自分が満足しているからこその
親切。
こちらは
陸上自衛隊。
「行ってきます言わないで
お外へ行っちゃうなんてダメだよ」
「わかった わかった。ちゃんと言うよ」。
真剣に遊んでいるからこその
厳しさ。
中当てが始まる。
中にいる人に
ボールを当てる。
当たった人は外に出て
当てる人になる、
増やし鬼だ。
簡単なルールだから、小さい人たちも
適当に入ったり出たり
ボールを投げたりする。
海さんたちは
大まかなルールで受け入れ、
たまには花を
持たせてあげたりして、
いいなぁ と思う。
中学生のお姉さんにも
弟さんがいるので、
よくわかっている。
お部屋の海さんたちも、
お姉さんと
楽しそうだ。
“おばけカルタ”の川さんたち。
中学生のお姉さんたちも、
小さい時 このカルタでよく遊んだ。
きっと覚えているに違いない。
地球に住んでいる
2人。
こちらは宇宙か。
宇宙で夢中なお姉さん。
いろんなものができあがる。
お庭の池さんたち。
まだ 雨は落ちてこない。
お部屋の池さんたち。
子どももお姉さんも
楽しそうだ。
おままごとで
ドーナツ工場をしていたら、
あ、
♪宇宙のお城♪が始まる!
「ぼくも入れて!」。
悪い星登場。
悪い星のイジワル。
遊びの手を止めて、
思わず見入る子どもとお姉さん。
宇宙はとっても楽しそうだ。
女神さま登場で
みんないい星になって、
よかった よかった。
もう一回やろう!
役を代わる。
どの役もおもしろい。
女神さまがいっぱい。
♪宇宙のお城♪って
こんなに楽しいのだ。
お城のみんなが仲良しさんになって、
よかったこと。
地球の作り屋さんたちも
こんなに仲良し。
いっしょうけんめい。
お庭のみんなも
こんなに仲良し。
いっしょうけんめい。
たくさん たくさん遊んでいたら、
幼稚園に
カレーの匂いが漂い始めた。
そう。今日は
おいしいカレーようちえん。
中学生たちが
きっと たくさん食べるだろうから、と、
腕に縒りをかけたお料理サークル。
嬉しそうな子どもと
嬉しそうなお姉さんたち。
いただきます。
もう待ちきれなかった
池さんたち。
おいしいねぇ。
おいしいねぇ。
おいしいねぇ。
おいしいねぇ。
お友だちと言い合うと、ますます
おいしくてたまらなくなる。
おかわりもたくさんしたら
お鍋がからっぽになっちゃった。
まだたくさんあるから
大丈夫。
川さんたちも
いただきます。
「この味 覚えてる」と
お姉さん。
小さかった時、
カレーようちえんを
指折り数えて
楽しみにしていたものね。
7年たっても
おんなじ味!
すごいでしょう、
高階幼稚園のお母さまの腕!
海さんたちは
机の上の*道*を壊したくない
ということで、
積木のお部屋でたべることに。
「いただきます!」
「あー おいしい!」
「ほんとにおいしい!」
「何も言えないくらい おいしい!」
「カレーようちえん、あと何回?」
「3回くらい?」
「4回くらい?」
「あのね、今度はお別れ会の時」
「じゃあ、あと1回?」
「いいもん。
中学生になったら食べにくるから」
「そうだよね」
「お姉さんだって食べにきてるもんね」。
中学生になった海さんたちなんて、
今 想像ができないけれど、
待っているわね。
結局 雨は落ちてこず、
春めく日差しの幼稚園―――。