何鬼かな。
待っていると
必ず誰かが乗せてくれるのだ。
「乗っていいよ」
恥ずかしいのかな。
あっ、きょうこ先生。
「お兄さんね、社長さんなの。
本当にそうなのだ。
「ぼくのお母さんだ」
ハロウィンのおばけが
空を飛ぶ。
こっちはクリスマス。
こっちはハロウィン。
凧。
「ねえ、この凧使って 凧鬼しよう!」
「オニキメ オニキメ オニですよ!」
「ぼくが鬼!」
鬼が逃げる鬼ごっこ。
走る!
走る!
速い!
速い!
速い!
ああ くたびれた。
「この靴ちょうどいい」
「これ、あたしには大きすぎる」
「きつい きつい!」
「だって あたし19センチだもん」
「えー あたし17センチ」
「先生の何センチ?」
「ああ! ブカブカだ!」
比べたり試したりの海さんたち。
生活のいろんな場面が教育だ。
暖かいお部屋の嬉しさ。
ついこの間まで
冷房が嬉しかったのに。
季節は大きく変化している。
嬉しい。
つりぼりの看板に
石の重し。
倒れちゃうからと工夫したのだ。
太公望たちの勢いが
お友だちの心と身体を動かす。
子どもと先生が
同じ方向を向いている。
手をかけることは
心をかけること。
心の満足は
次の意欲に繋がる。
意欲と意志。
熱中。
子どもの手の代わりになる先生。
「どれにしようかなぁ」
「あっ ごっつんした!」
「あっははは!」
いいなぁ。
♪りょうほういっしょに あっはっは♪
の歌みたい。
そこここで
繋がり合っていて
嬉しい。
ハサミは危ないから神経を込める。
こんなに小さいのに
よく身についている。
それぞれがいっしょうけんめいだ。
動物たち。
高みにある はがれせんべいを
かき落とす先生。
手の届かない高みから
落ちてくる
ケヤキせんべい。
どんなに満足だろう。
どんな味がするだろう。
ヒロインたちもお仕事。
勇敢なヒーローとヒロイン。
できあがったランドセルで
学校へ行くのか。
熱心に遊んでいる。
イメージを広げたり
深めたりしながら、
充実に向かって
いっしょうけんめいだ。
冬支度。
心と身体に充電を、と願う
晩秋の幼稚園―――。