主体的な生活のために
――自由な保育の教育環境――
火曜日は
園芸サークルの日。
お花先生もガーデナーの1人なので
大忙し。
だから、
今日のブログは
海さんたちの音楽劇。
高階幼稚園では
子ども一人ひとりが
自分を取り巻く環境に
主体的に働きかける。
先生に言われたことだけをする保育
ではないからだ。
保育者たちは
毎日 一人ひとり、
あるいはグループに、
それぞれにふさわしい環境を
用意する。
お庭の環境はもちろん、
お部屋でのごっこ遊びの環境も
整える。
描いたり作ったりしたものを
使って遊べるよう、
工夫する。
一人ひとりに
指導案があるのだ。
イメージを広げたり
深めたりしながら、
一人ひとりが
遊びに打ち込めるように。
自らの力をせいいっぱい使って
伸びていけるように。
けれど、
音楽は目に見えない。
どんなにすばらしい楽器が
置いてあっても、
たたくだけではつまらない。
先生の歌声や
ピアノのリズムがあって、
それらが響き合うから
合奏がおもしろくなる。
踊りや劇ごっこなどの
リズム遊びは
保育者たちの身体の動きが
子どもたちの教育環境になる。
これだけは
大人たちが表現しないと
子どもの生活からは出てこない。
だから、あのお誕生会があるのだ。
お母さまと保育者たちが
同じ心でステージに立つ。
歌ったり踊ったり、
劇をして
子どもたちと響き合う。
だから、
この幼稚園の子どもたちは
リズム遊びがしたいのだ。
自らしたくて
たまらないのだ。
今の子どもたちにピッタリ合った
教育環境の一つが
リズム遊び。
身体を伸ばすだけでなく、
精神的満足を
子どもたちに与えてくれる
リズム遊び。
音楽教育されている
なんて知らずに、
ただただ楽しい、
幼稚園の午後―――。