6月の子どもたち 2016.06.13
幼稚園の雨。
傘と長靴、
レインコートの鮮やかさ。
母たちの
いっしょうけんめいが咲く
雨の朝。
母たちの
いっしょうけんめいなお世話は
子どもたちの
心の安定を生む。
雨の月曜日は
晴の月曜日より
落ち着いているから
不思議だ。
手は心 というけれど、
雨の支度が
子どもの心を
安定させる。
お母さまの“手”は
素晴らしい。
雨の日のお部屋は
昔話の世界に
ちょうどいい。
雨の音と
音楽劇の旋律が
響き合って、
雰囲気を盛り上げる。
仲良しの
川の組。
池の組の朝。
お部屋で仲良く遊びましょうね、
と きょうこ先生。
本当に仲良く遊び始めた
池さんたち。
新幹線の事故が
起きそうで
起きない。
うまくすれ違っていて
えらい。
小さいけれど、
それぞれが
いっしょうけんめいだ。
4月や5月に梅雨がないことを
心からありがたいと思う。
それぞれが
少しずつ
6月の子どもらしく
なってきているもの。
“落ち着いた”というと
言い過ぎだけれど…。
金曜日の“お片づけ”を
褒められた人が、
「ないない」と言いながら
しまってくれている。
まだ使うのだけれど、
これも遊びの一つだ。
誰かが始めると
集まってきて、
楽しい
楽隊。
歌うのも
楽しい。
川のお姉さんたちも
歌いにくる。
川の組では
忍者ごっこの続きが
始まっているらしい。
海の組も
何か作っている。
乗りものグループ、
虫のグループ、
おままごとで
おねこさんを飼っているグループ と、
3つのグループが
互いに影響し合いながら
遊んでいる。
雨の音が聞こえる。
雨さんも
いっしょうけんめい
雨のお仕事をしている。
海さんたちも
自ら始めた遊びに
熱心に取り組んでいる―――。
―おまけ――先週の金曜日。
ビワが甘くなった。
小鳥さんに食べられないうちに
食べよう!
人間たちも
味わおう!
ゆうた先生が
がんばって収穫。
高みにあった
ビワの実を
手にする
嬉しさ!
1年ぶりの
懐かしいビワの味。
初めてで
おっかなびっくりの
ビワの味。
どちらの子どもにも
優しく甘い
ビワの味。
♪ビワはやさしい木の実だから
だっこしあって熟れている♪
小さい人にはちょっと難しい
あの歌を思い出す。
一口食べると、
もう夢中になる
瑞々しい甘さ。
むきやすさ、
種の大きさ、
どちらも子どもにピッタリ。
幼稚園にビワの実がなってくれる
ありがたさを思う。
来年も
こうやって 打ちとけあって、
のどかに平和に、
ビワの甘さを味わえることを
祈らずにはいられない。
ビワの木に、
土に雨に
太陽に、
世界の中の
日本の空に
祈る、
小さな
幼稚園―――。